思い出のアン~青い目の星座
2009年 08月 14日
明日は終戦記念日です。
ということで久しぶりに手に取ったこの本。
「思い出のアン」 和田登 岩波書店
買ったのは小学生の時。
祖母がお年玉のかわりにくれた図書券で、
隣町の大きな書店で手にとりました。
惹かれたのは、表紙の女の子。
なので内容については全く気にとめてませんでした。
物語は太平洋戦争の前から終戦にかけて。
教会の牧師の息子である主人公の少年と、
となりの西洋館に住むカナダ人の女の子アンのお話。
いわゆる戦争ものといった悲惨さやむごさはありません。
戦時中でも普通に幸せに暮らしています。
でも少しずつ戦争は近づいてきて、少しずつ二人のまわりを
変えていきます。
ポロポロ涙をこぼすことはないけど、
胸がぎゅっとしめつけられるような切なさを
初めて感じたのがこの本でした。
戦争の悲惨さはさんざん伝えられてるのに、
いまだになくなることはありません。
当たり前の日常の大切さが胸にしみる一冊です。
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by simprin
| 2009-08-14 15:38
| 本と映画