ゆれる
2009年 10月 28日
昨日から読書週間。
私は今は帽子モードで軽いエッセイを流しているだけなのですが、
がっつりしっとり本を読みたい方におすすめなのがこちら。
「ゆれる」です。
映画監督の西川美和さんが、自らの映画を小説化したもの。
普通映画を小説化するとあんまりな時が多いように
思うのですが、これは両方いいです!
田舎で実家のガソリンスタンドを継ぐ兄と
都会でカメラマンとして活躍する弟のお話。
小説では彼らと彼らをとりまく人々が一人称で心情や状況を語っていきます。
心が痛い。
切なくてほんと痛かったです。
きめ細かく丁寧に綴られている心情は体温があってリアル。
決していい読後感とは言えませんが、
ずーっと心に残る印象的な本。
きっと時々思い立って読み返す本。
でもちょっと切なすぎるかもしれません。
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by simprin
| 2009-10-28 19:24
| 本と映画